サンフランシスコで梁相詠春拳を教えている Francis
Der 先生が来てくれました。
フランシス先生、めちゃんこ良い先生でした。最初から色々と教えてくれるつもりで来てくれたようです。
体格は私と大差ないのですが㬹底力と足腰の安定感がすごくて、抗えない力で簡単に浮かされます。私もこういう感触、力を経験するのは初めてではありませんが、とても高いレベルにあると思います。
実際にやりながら「Borrow your force(借力)」そして「Uprooting !」だと教えてくれます。概念だけなら中国武術をやっている誰もが当たり前に知ってるものですが...。

加えてフランシス先生は説明がうまい。とても明快です。
ベン・ダー先生も、インタビューの中で「彼は忍耐強くて、説明がめちゃんこ上手」と言っておりました。
やって見せることができれば、あとは練習者なら誰でも知っている詠春拳の概念を使って意外とサラッと説明することができるもんなんだ、と感心してしまいました。というよりも、そもそもはこういうことを説明するためにこれらの概念があるものと理解した方がしっくり来ます。
帰ってから書き出して整理してみると、取り組むには十分すぎる濃い内容だけど、説明自体は本当にシンプルでした。
これ、実際の練習としてはすごい地味で忍耐がいるやつです。こういうものが説明の時点で難解だったり不明点が多かったりしたら、ほとんどの人にとってやる気になるのは難しいと思います。
その教え方も含めて、とても勉強になりました。
約25年前、北米で詠春拳を習ってた友人からケネス・チュンさんが指導してる映像の入ったビデオを「見れ!」といわれて借りたことがあります。そのビデオを撮った先生がケネス・チュンさんと初めて会った時の話が書いてある記事が今もネット上にありました。
そこに「まず最初にケンさんは私を楽々と"uprooting"した」とあります。
おんなじですね。
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