日本のテレビ「世界の果てまでイッテQ!」に香港のJohn先生(黃匡中/John
Wong Hong Chung 師傅)が出てました。
数ヶ月前に日本のテレビの撮影が詠春体育会に来てたということは知っていましたが、放送直前に「テレビでこれから詠春拳が出るよ」って友人が教えてくれて、たまたま見れました。
変なことさせられてますが(笑)ジョン先生はむちゃくちゃいい人なので、頼まれても断らなかったんでしょうね。
ジョン先生は黃淳樑先生の子息です。黃淳樑はブルース・リーに詠春拳を教えた人です。リーは形式的には葉問の弟子ですが、実際には黃淳樑から詠春拳を教わったことでよく知られています。
黃淳樑はリーに詠春拳を教えた人だからこの世界で知られているのだと思っている人もいると思いますが、実はそうではなくて、実際には黃淳樑は詠春拳が有名になる礎を作った人です。
香港ではリーが詠春拳を学ぶ数年前から、黄淳樑が試合やストリートファイトをすると翌日には新聞にその結果が載るという状況がありました。実戦武術家としてローカルでは既に有名だったのです。
私たちがよく知る詠春拳に関する情報についても、黃淳樑が生前に説明したものや、彼自身の逸話がそもそもの出どころ、一次ソースであることが多いです。数少ない本物の実戦武術家だっただけでなく、詠春拳がどういうものであるかを説明することができた人です。ブルース・リーが好きな人ならば、生前の黄淳樑の発言を辿ると、どこかで聞いたことがあるようなものが多いことにも気づくと思います。
ジョン先生は黄淳樑先生が亡くなった後、代表者としてそのまま教室を引き継いでいます。なので後ろにもチラッと写っていましたが、黃淳樑の直弟子の人たちもまだここで練習したり指導したりしています。
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