携帯折りたたみ木人の製作





写真の携帯折りたたみダミーアームですが、たまにほしいと言われることもあり、2〜3個作って売ろうかと考えています。


木人樁は本体がガッシリしていないとアームに力をかけて使うことができず、本来の用をなしません。そもそも木人練習の目的・効果の一つに構造の訓練、定着ということがありますので強度が重要です。かといってフルサイズの丸太の木人は重量がありすぎ、日本の一般家屋やマンションでの使用は難しい。せっかく木人があってもイメトレにしか使えないような状況もよくあると思います。


家屋が木造だと打てば家が揺れますし、音もうるさい。容易に移動できず、場所を取る。固定されており、身長に合わせてアームの高さを変えられない。もちろん、持ち運べない。



市販されているポータブル式の木人アームの場合、ベルトがお粗末で柱に固定できずグルグル回ってしまったり、外れてしまう。全然ポータブルでなく、バックに収まらない。かさばって持ち運びに苦労する。作りが雑で、すぐに錆びたり壊れたり。ほとんど粗大ゴミ。だけど値段は2万とか3万とかします。


自作の場合。
木人の自作は練習者なら誰しも一度は考えることとは思いますが、ちゃんと力をかけて使えるアームが作れない問題があります。このため私も長らく作ってみようとは考えませんでした。



このダミーアームはこれらの不満と要求を元に、

  • 適当な太さの円柱、角柱、杭があればどこでも取り付けて使用できる
  • アームにしっかり力をかけて使える
  • 使っていて位置がズレない
  • 折りたためて小さく軽く、持ち運べる
  • 身長に合わせて高さを自由に変えられる
  • 丈夫で壊れにくい
  • 壊れたらパーツ交換や修復もできる


   という風に作りました。









携帯性を考慮してアームは細めですが、位置や角度はちゃんと四門を意識した練習ができる詠春拳用の作りです。


これだけの強度を保ちながら重さは2Kg程度に収まっています。畳んだ状態の大きさは、幅16cm x 長さ34cm x 厚み12.5cm。キックミット一個分ほどの大きさで、小さめのバックパックにも余裕を持って入ります。


材料が高くつきますがほとんどのパーツが日本製です。
木部表面仕上げは拭漆で抗菌性、抗ウイルス性があります。



販売価格は5〜6万円くらいになると思います。





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追記


早速、数件の注文を受けましたが、注文が溜まると台数分の材料の調達が難しいことが分かり、受注生産はできなさそうです。材料が入手できる時に1~2台を作っておいて、在庫分だけ販売するという形になると思います。